久伊豆神社例祭(令和元年9月28日) |
里神楽 鑑賞の手引き
- 神明の里神楽は、もともと越谷市神明地区の人たちによって継承されてきました。はじめられた時代や導入経路は不明です。江戸の末期から明治初年頃には、はじめられていたのではないかと推測しています。かつては、市内のほとんどの神社で神楽は奉納されていました。今では見る機会も少なくなった里神楽ですが、是非この機会にご覧頂ければ幸いです。
三筒男(祭典終了後・十一時ころより)
- この演目は一日の祭礼において、序開きに奉納されます。黄泉の国より戻られた伊邪那岐命が阿波岐ヶ原にて禊祓いを行った際、お生まれになられたのが三筒男神(上筒男命・中筒男命・底筒男命)です。里神楽においては、上筒男命が折り紙と太刀の舞、中筒男命が奉幣の舞、最後に底筒男命が鈴と二枚扇の舞にて舞い納めます。
天孫降臨(十三時半ころより)
- この演目は日本神話における天孫・邇邇芸命(以下、天孫)が高天原から日向国高千穂の峰へ天降る場面を描いた演目です。神楽では、はじめに天孫を出迎えようとする猿田彦命が現れます。次に天孫御一行の先駆である従者が現れ猿田彦命と争いになります。その後、天鈿女命が現れ猿田彦命とともに天孫の降臨を待ちます。天孫は二人を夫婦とし「相生の舞」を舞わせます。その後、猿田彦命は八重雲を切り開き、天孫御一行は高千穂の峰へ向かいます。
種かし(十五時半ころより)
- 稲荷大神のお使いである天狐が、畑を耕し種を蒔いています。そこに滑稽なモドキが登場し、種を食べてしまいます。怒った天狐がモドキをこらしめます。
山神(十七時五十分ころより)
- 一日神楽を演じた舞台を山神が祓い清めます。
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